『ウォーク・ザ・ライン~君につづく道~』 もっと評価されてもいいはずなのに、 ここ日本では、地味な扱いをされている映画は数多くある。 この『ウォーク・ザ・ライン』も、その一本だと思う。 『ウォーク・ザ・ライン~君につづく道~』 Walk The Line アメリカ 2005年公開 監督 ジェームズ・マンゴールド 主演 ホアキン・フェニックス リース・ウィザースプーン 評価 ★★★★★ ジョニー・キャッシュというロカベリー歌手の自伝的映画なのだが、 ロカベリー人気がイマイチの日本では、受けが悪かったのだろうか。 自伝的映画だが、後に彼の生涯のパートナーとなる、 ジューン・カーターとの恋愛物語が作品の土台になっている。 見どころは、二人の主演俳優の役の入り方だろう。 劇中の歌は一切の妥協なしで、すべて本人たちの歌声だ。 こういう役者の本気度が、伝わってくる映画は、 観ているこちら側も熱が入ってしまう。 ウォーク・ザ・ラインと言いつつ、その道は決してまっすぐではない。 長く困難な道のりは、彼の人生そのものである。 いくつもの困難を乗り越えた末のサクセスストーリーは、 いかにもアメリカらしい作品だ。 ところで、主演のリース・ウィザースプーンは、 この作品でオスカーを受賞したというのに、 その後はさっぱりで、これといった作品に出ていない。 そろそろ、スランプ脱出といきたいが、 若い女優の突き上げと、旬は過ぎたかな、もう38歳。 この映画が彼女のキャリアのピークだったのかと思うと、 少々切ない気持ちになる。 by spacecowboy PR