映画との出会い ベタな始め方だが、無難なので良し!映画を観るようになったのは、学生時代からだ。専門学校に通っていた時に、必修講義を選択する際、これなら耐えられそうだと、選んだ授業が映画概論だった。講義の名前が堅いな、オイ。概論なんて言いつつも、授業内容は映画を観るだけだった。2回にわけて長編映画を観て、3回目の授業までに、その映画のポイントや、言わんとするところを800文字くらいにまとめて、レポートを提出する。みたいな感じだ。映画に関しては、『スターウォーズ』シリーズや、『エイリアン』シリーズなど、SFものにしか興味がなかったのだが、この授業のおかげで、多種多様な映画に触れることができた。それこそ、ジョン・ウェインの西部劇だったり、キャサリン・ヘップバーンのスクリューボールコメディだったりした。とにかく古い映画が多かった。しかし、これらの映画は今の映画の原型となっている。要するに《オリジナル》に触れることができたわけだ。この授業を選んだことは、今の自分の映画趣向に大きな影響を与えたと思っている。今では、ひとつのジャンルに偏ることなく、様々な作品を観ることが多くなった。しかし、映画は人が作るものである。どうしても《ヒューマン》、具体的に言うと、《人間の物語》は欠かせない要素になってくる。どんなジャンルの映画にも、作った人の思い入れや、人生観みたいなものが、暗に含まれ表現されているものだ。なので、これから書いていく映画のレビューは、人間を主人公の描いたもの、《ヒューマンドラマ》が多くなると思う。それと、映画は最高の時間つぶしだと思っている。時間つぶしと言うと、暇な人間だとか、映画としっかり向き合っていないとか、ネガティブに捉えられるかもしれない。だが、映画はあくまで娯楽エンターテイメントだ。くだらないテレビのバラエティー番組を観る時間があるなら、映画を観ていた方が、いくらか自分のプラスになるくらいに考えている。有名な映画監督でサスペンスの父、アルフレッド・ヒッチコックは、ある映画のワンシーンで、「なぜ自分にあんなセリフを用意したのか、なぜあんな演技をさせたのかその理由を納得できるように説明して」と、主演の女優に尋ねられたことがあるという。そう尋ねられてヒッチコックはこう答えた。「たかが、映画じゃないか」by spacecowboy PR